講義のご感想をご紹介

このページでは、新体操安全コーチ資格を実際に受講された指導者の先生から寄せられました、各講義のご感想をご紹介していきます。『新体操安全コーチ資格ってどんなのことを学べるの?』と、受講を迷っている方は、ぜひご参考になさってみてください。

運動器の解剖

「形を壊さず発揮できる機能の限界を知ること」
これは新体操でとても大切なことだなと思いました。

私は練習で見た目の形だけにこだわった練習を積んでいました。
体が痛いと感じたり地に足がついていないような感覚でトレーニングをしていたので、まずは体を正しく使える限界を知り、その中で理想の形に近づける事が大切だなと思いました。
そして運動器は連携している為上手く体が動かせない時、筋肉だけの問題ではない事が多いとおっしゃっていました。

脳→脊髄→神経→筋肉→関節→運動。

この流れを聞いただけでも当たり前のことのようで正しく理解してなかったなと思います。
思うような形がすぐに取れない時はいつも、その動きに関わる筋トレばかりしていました。それでも上手くいかなかったのには他の原因があったのだと、今になってやっと知ることができた気がします。

関節のお話では、関節に負担をかけない動きをする事が大切だ、と話されていました。
この言葉だけを聞くと、新体操でそんな事が可能なのか?と思いました。(普通の生活ではしない動きばかりするから)
しかし、新体操の選手であっても人間である事は変わらないので、人の体の造りではありえない動かし方を続ければ、必ず怪我につながります。この当たり前のことをどこまで深く理解しているか、によって動かしやすさも、怪我の可能性も減るのだと思いました。

整形外科学

かなり踏み込んだ内容でとても興味深かったです。
特に実際にお医者さんの目線で正しい知識を伝えてくださるので、とても説得力がありました。
根拠までお話を聞けるのは初めてで、さらに腑に落ちる感じがしました。

私は選手時代腰を柔らかくするために骨盤のすぐ上の部分をそらす練習を沢山していました。
アップでそのような無理やりなストレッチをしていたので、技をする時も当たり前に胸ではなく、腰を折るような形で繰り返し練習していました。
まず「腰を反らせる」という言葉から受け取るイメージが良くなかったと思います。
体の仕組みを知らずに、理想の形だけを追い求めて技を練習する事が、どれだけ危険な事かは、私も理解できていなかったので、絶対にこの辺りのことは皆さんに知ってほしいですね。

私もJr.時代は腰の柔軟性だけで乗り越えられていましたが、それができなくなった時に全てが動きにくくなっていました。胸椎を思うように動せずにいたので、体を大きく動かすにも、極端に言えば手足を伸ばすくらいしかできていなかったと思います。

関節可動域のお話もとても大切だなと思います。
どんなに努力しても人間の生まれつきの体の仕組みが変わらないことを、正しく理解しておかなければとても危険です。私は捻挫を正しく直せないまま使い続けていたからなのか、足首の可動域が左右で違うように感じています。
日常生活では問題が無い程度ですが、怪我をしたあとも長く現役を続けていたかもしれないことを考えると、知識と考えの甘さが危険だったなと思います。
怪我をしても動けてしまうから問題ない。と軽く考えず、もう少し自分の体を大切に扱う必要があったなと思いました。

栄養学の基礎

今回の栄養学は、指導者や保護者の方はもちろん、是非選手にも聞いて欲しいと思う様なお話でした。
新体操は特に練習時間が長く内容も濃いためかなり過酷な競技だと思います。

夏場は冷房がほとんどない体育館での練習になるので脱水や熱中症になる選手が多くいました。

特に成長期でもあるジュニア選手は、夏場の消耗がかなり激しいので、伊藤先生がお話されていた ”選手それぞれで必要な栄養をある程度計算して、それを目安にとること” は、とても大切だと思いました。

スポーツ飲料の種類やそれぞれの効果、デメリットをお話してくださったのもかなり興味深く、何気なく飲んでいたものが、その時に最適だったのかを見直すきっかけになりました。

そしてシニアの選手になると一日練習がほとんどです。
10時間近くある練習の中での短い休憩を使い、どれだけ身体を回復させるかはかなり重要です。
基本、急いで食べて残りの時間は寝ている選手が多いですが、午前中でかなり動き切るのでそれでも疲れが大分残っていました。練習後すぐに炭水化物とタンパク質をとることは、何となく私も良いのがわかっていましたが、選手だった私は少し体の回復が遅れたとしても、いきなり炭水化物などから食べることが少し怖いと思っていたかもしれません。(野菜から食べることがいちばん太りにくいと思っていたので)

体型維持をしつつ、体の回復をさせたい。

これは新体操でいちばん難しい部分だからこそ選手に正しい知識を身につけてもらうことが大切だと思いました。

指導者の自己理解とメンタルケア

今回の講義を聞いてまず改めて思ったのが指導者1人を育てるために必要な知識は想像以上にたくさんあるということです。

これまでの講義でも学ぶ大切さは痛感してきましたが、学ぶことに終わりはないなと感じました。
身体の事ももちろん大切ですがそれと同じかそれ以上に心の事も学ぶ事の大切さを是非知ってほしいです。
子どもたちに直接関わる指導者には親は関係ない、と切らずに生徒のことを受け入れ、一緒に悩んであげるくらいの器の広さで接することができたら、生徒たちも練習場や先生に少し安心感が出るのかなと思いました。
最後のテストは是非多くの人を集めてやってみたいです!

ハラスメント

今回の講義を受けて1番の気づきは、自分のハラスメントに対しての感覚がまだズレているのかもしれないと思ったことです。いくつかハラスメントの例が出てきましたが正直に思ってしまったのは、このくらいでハラスメントと言えるのか…というのが私の第一印象でした。

自分のことを理解していたようでまだできていなかったこと、まだハラスメント問題に対しての考えが甘いことをとてもよく感じました。あのまま何も感じず、自分がコーチになってしまっていたら何の悪気もなく選手を傷つけるようなことをしてしまっていたのではないかと思うととても恐ろしいです。

私のこの感覚は普通の生活を送っていけば少しずつまた変化していくものだと思いますが、現在の感じ方も今後の感じ方もどちらも大切にしていきたいなと思いました。

今回の講義では自分自身がハッとさせられる部分が多かったので、久しぶりに今の自分の心の状態と向き合えた気がします。

コーチング

今回の講義を聞いていて印象に残ったことは、教える時に気をつけるべきことは言葉だけではないなということです。
講義の中でメラビアンの法則では言葉が7%、話し方38%、しぐさ55%と話されていましたがすごく自分の経験と重なるものを感じました。

私自身は強い言葉によっても傷ついてしまった部分はありましたが、それよりも私の話を聞いている時の態度や表情、目配せにとても傷ついてきました。
今も夢に出てくることがたまにありますが、それも言葉を発さずに怖い顔をしてこちらを見ているコーチです。

演技の練習が終わってコーチにコメントを貰いに行くのが練習の流れにあるのですが、聞くことはできても自分の意見を言うことは本当にできなかったです。
頭の中で文章を考えてはどう思われるか、なんと言われるかが先に頭をよぎり30分以上言葉に詰まり何も言えないこともよくありました。

Jrの選手たちは特にですが、まだ自分の気持ちや体の異変に気づくことができず、それが我慢に達すると態度や行動で示すようになり、わがままだと言われてしまいます。
しかし、その裏にどんな心境があるのかを一緒に探るのもコーチの役目だと思うのでアスリートだから、もう中学生、高校生だからと全てを放り投げてしまうのではなく一緒に悩むことも大切なのではないかと思いました。