【受講者の声】メンタルヘルス 〜SEED新体操教室 安藤紗由莉先生〜 コラム vol.4

強くて優しい心を育てる|安藤紗由莉先生|新体操安全コーチ資格
新体操安全コーチ資格|受講生の声

強くて優しい心を育てる安藤 紗由莉先生|SEED新体操教室

本番で力を発揮することだけが、メンタルの強さではない。怖さに寄り添い、小さな挑戦を積み重ね、自分も周りの人も大切にできる心を育てる。「メンタルヘルス」を学んだ安藤先生の気づきをご紹介します。

受講生コラム Vol.04講義テーマ:メンタルヘルス

みなさま、こんにちは! 新体操安全コーチ資格事務局です。

このコラムでは、今年からスタートした「新体操安全コーチ資格」を受講してくださった先生方からの、各講義のご感想や現場での気づきをシリーズでお届けしてまいります。

今回も、SEED新体操教室にて子どもたちの指導にあたられている安藤紗由莉先生のご感想をご紹介いたします。

本資格でどのような実践的な知識を学ぶことができるのか。現在受講を迷われている方も、ぜひ安藤先生のリアルな声をご参考になさってみてください。

今回の講義|メンタルヘルス
競技や日常の中で生じる不安や緊張、失敗への恐怖、心と身体のつながり、自己理解や周囲からのサポートなどを考える講義です。安藤先生には、受講後に感じたこと、これまでの振り返り、現場への活かし方、受講前後の変化、生徒へ伝えたいことの5つの視点からお答えいただきました。
LEARNER VOICE 04

安藤紗由莉先生が学んだ「メンタルヘルス」

新体操では、短い演技時間の中で日頃の練習成果を発揮することが求められます。高い技術があっても、緊張や不安、失敗への恐怖によって、いつも通りに身体を動かせないことがあります。

今回、安藤先生が講義を通して改めて見つめたのは、「強い心」を求めるだけではなく、怖さや失敗を含めた心の動きを理解し、適切に支えることの大切さでした。

失敗してもいいから、と言うだけでは届かないことがある。
その子が何を怖いと感じているのか、その奥にある気持ちを見る。安藤紗由莉先生のご感想から編集部が要約
お名前
安藤 紗由莉
所属
SEED新体操教室
活動
子どもたちへの新体操指導
今回の講義
メンタルヘルス
FIVE REFLECTIONS

講義を受けて見えてきた、5つの変化

01

講義を受けて感じたこと

今回の講義では生徒にとっても私自身にとっても、そして社会で生かせる対人関係において誰もが身をもって経験がある内容で、こういったことを知っているだけで少し生きやすくなると思いました。

新体操はいくらスキルが高くても、本番で発揮する力がなければ勝つことができず、他の競技よりも短時間にメンタルが試される瞬間が何度も訪れるスポーツだと感じています。その分、自分でメンタルをコントロールできるようになれば、結果がついてきて、更に自分に自信を持つことができるというサイクルが作られます。

大事な局面で成功したり、失敗を次に生かす気持ちを育んだりするには、持ち前の性格だけでなくメンタルトレーニングが必要であるため、向上していく面とサポートしてケアしていく面で、世間に広まってほしいテーマでした。

02

自分のこれまでを振り返って気がついたこと

講義を拝聴しながら、小学生の頃に新体操のレッスンに向かう道中で胸の辺りがとても痛くなり、練習を休んで病院に行ったことを思い出しました。特に診断で悪いところが見当たらなかったので、自分でも真相は分かりませんが、きっとあれは心身相関で厳しい練習に行きたくないという抵抗だったのだと思われます。

新体操を好きだという気持ちとやりたくないという気持ちは表裏一体で、乗り越えなければならない壁が沢山あり、上を目指すほど苦しくなって逃げ出してしまうことがあったように思います。特に団体競技の時は仲間がいて楽しかった思い出がありますが、個人ではうまくモチベーションを上げられなかったところがあり、これは性格やメンタルに起因していたのではないかと思います。

LEARNING POINT

身体が止まる、挑戦できない、練習へ向かえない。その背景を「気持ちが弱い」で片づけず、心と身体の両面から考える。安藤先生の振り返りからは、指導者の見方そのものが変化していく過程が見えてきます。

03

現場でどのように活かせそうか

ボールをついてどこかに行ってしまったらどうしようとボールを手放せない子や、馬跳びでジャンプができず立ち止まってしまう子など、頑なに動かない生徒はレッスンが進まなくなってしまうので、私自身が困ってしまうことがあります。その時に、私は「失敗しても良いからやってみよう」と声をかけていたのですが、次第に苛々してしまう気持ちも出てしまい、生徒の「挑戦が怖い」という言葉の奥にある気持ちに寄り添えていませんでした。

今後は体が動かないならイメージトレーニングから始めてみるのも有効的かと思われますし、段階を踏んで目標に向かえるようにポジティブな言葉をかけていきたいです。

また、その小さなステップの中で「挑戦できた」という経験を積み、自尊感情を高める流れを作っていきたいです。

04

受講前と受講後で変わったこと

新体操をやってきたからには、本番に強い自分でありたいという思いがありながら、あと少しというところで最後にミスしてしまったり、最後の一回でうまく力が発揮できなかったりした経験が沢山あります。それらは私の自信を喪失させ、自己肯定感を下げていきました。大人になるにつれて自分に失望する経験が増えて、失敗を糧にするというポジティブさも無くなってきたように思います。

しかし、このネガティブが私の望まない結果を招いていたかもしれないと感じられたので、うまく自分のメンタルヘルスを保てるように、教えていただいた気持ちの切り替え方や、すぐに実践できる言葉や行動をやってみたいと思います。

そして、メランコリー親和型性格というものを知り、自分に少し当てはまったので、無理をしすぎないように他者にサポートをお願いすることを練習し、自分を守ることを学びたいです。

自分のことも、周りの人も大切にしながら、
困難を乗り越えられる「強くて優しい心」を育てたい。安藤紗由莉先生|受講後のご感想より
05

生徒に伝えたいと思ったこと

私の指導する教室では新体操を楽しむこと、運動を好きになることを主な目的としているため、他の教室よりも褒める回数は多く、小さな成長を見逃さないようにしていますが、子ども自身も自分のことを大切にして、失敗も成功も褒めてあげられるような人になってほしいです。その中で技術が伴ってくるように、私たち大人が心身共にサポートする環境でありたいです。

また、困った時には誰かが助けてくれたように、周りが困っていた時に手を差し伸べてあげられるような人に成長してほしいと思います。

新体操は個人種目で己のメンタルを鍛え、団体演技で協調性を学べる素晴らしいスポーツですので、一緒に練習している仲間はもちろん、新体操を離れてもその精神で、自分のことも周りの人とも困難を乗り越えられるように、強くて優しい心を子ども達に育みたいです。

FROM KNOWLEDGE TO PRACTICE

「挑戦できる心」は、安心できる環境から育っていく

安藤先生、今回も心に響く素晴らしいご感想をありがとうございます。

幼少期の胸の痛みというご経験や、「失敗を恐れる生徒」に寄り添い切れず葛藤されたご経験など、ご自身の心の内を率直にお聞かせいただき、心から感謝いたします。

新体操は緊張感を伴う競技であり、心と身体は切り離して考えることができません。スモールステップやイメージトレーニングを取り入れ、子どもの自尊感情を高めようとする先生の新たなアプローチは、安心して挑戦できる環境をつくるための大切な視点だと感じます。

また、ご自身の特性と向き合い、自分を守るために他者を頼る練習をしたいという気づきも、指導者自身の健康を考える上で大切です。子どもを支える立場だからこそ、指導者自身も無理を抱え込まず、必要な時には周囲へ助けを求められることが重要です。

先生が願う「自分も他者も大切にできる、強くて優しい心」を育む新体操の実現に向け、これからも共に学び、歩んでいきましょう。

次回のコラムでも、受講生の皆様のリアルな声と、学びを通じた指導現場のアップデートをお届けしてまいります。「新体操安全コーチ資格」に興味をお持ちの先生方、今後のコラムもぜひご期待ください。

新体操安全コーチ資格事務局

執筆:新体操安全コーチ資格事務局

受講生の皆様から寄せられた講義のご感想と、指導現場での気づきをシリーズでご紹介しています。

NEXT STEP

技術だけでなく、心まで支えられる指導者へ

新体操安全コーチ資格では、身体・心・栄養・言葉がけなど、指導現場で迷いやすいテーマを専門家から体系的に学びます。今の指導を見直したい方、これから指導者を目指す方もオンラインで受講できます。

© 新体操安全コーチ資格
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!