みなさま、こんにちは! 新体操安全コーチ資格事務局です。
このコラムでは、今年からスタートした「新体操安全コーチ資格」を受講してくださった先生方からの、各講義のご感想や現場での気づきをシリーズでお届けしてまいります。
今回もSEED新体操教室にて子どもたちの指導にあたふれている安藤紗由莉先生のご感想をご紹介いたします!
本資格でどのような実践的な知識を学ぶことができるのか、また現在受講を迷われている方も、ぜひ安藤先生のリアルな声をご参考になさってみてください!
姿勢について
① 講義を受けて感じたこと
新体操はバレエと同様に日常生活では使わない体勢を取り、それは極めようとする程人間本来の骨格から外れた姿勢を強要してしまう可能性があります。選手になると立ち姿や歩いているだけで新体操かバレエをやっていることを見抜かれるくらい、常日頃からアンディオールを意識しており、それは染み付いたものであって、もはやこれが楽な姿勢になっています。誰もが思い浮かべる姿勢の悪さは、猫背であったり巻き肩であったりと、これに当てはまらないがゆえに特有の不良姿勢というものを実感しておらず、むしろ自分は姿勢正しく立っていると思い込みがちです。我々指導者は、新体操で使いやすい姿勢にさせようとするあまりに、骨格に無理をさせてしまう恐れがあることを理解しながら、筋肉や関節に過度なストレスがかかっていないか客観的に判断する必要があると強く感じました。
② 自分のこれまでを振り返って気がついたこと
私は幼い頃から歯列矯正をしており、そこでは噛む力の左右差チェックとマス目の前に立って歪みのチェックを合わせて行っていました。噛む力はそのまま姿勢にも表われており、私は著しく肩の高さがずれていました。また、つい先日も歯が原因で片側でしか噛めない生活が続いている時に、正面から写真を撮る機会があり、自分で違和感があるくらい肩に力を入れて下げないといけない程歪んでいました。姿勢は本当に日々の癖や習慣全てが表れるもので、そもそも不良に自分で気付くことが難しく、指摘されてもかなり意識して修正しなければ直すことが厳しいです。
また、新体操は腰椎と胸椎を伸展させる姿勢を取り続けるため、基本的に反り腰に引っ張られやすい傾向にあります。私自身小学生の時は良かれと思って腰を反って立っていたのも、先生の指導で気付かされましたが、負荷を自分でかけた危険な姿勢でありました。
③ 現場でどのように活かせそうか
正常な立位姿勢というのを知ることができ、簡単に確認できるランドマークを5点学ぶことができたので、基礎練習の中に皆でチェックし合う時間を取るのも面白いと思いました。姿勢はつい楽な方に流れがちで、今のうちから身に付けておくのが絶対に将来の自分を助けることになります。正しい姿勢の大切さが分かれば、足を上げたり開脚したりする際の左右差も少しずつ気になってくるもので、片方しか練習したがらない子も左右どちらも満遍なく使うようになるのではないかと期待しています。新体操での不良姿勢は、やりやすさからきているものかもしれませんが、正しい姿勢が最小限の力で効率良く立てるというのを周知させていきたいです。
④ 受講前と受講後で変わったこと
生徒は3歳の子から受け持っており、バレエのように足のポジションを変えながら姿勢良く立つ練習をしていましたが、幼児の脊椎は未発達でこの段階では姿勢を直さなくて良いとの話があり、初耳で自分の知識不足が恐ろしくなりました。姿勢を矯正する程の厳密さで指導はしていませんでしたが、お腹が前に出ていてまっすぐ立てていないと内心思っていたため、今後は人体としての正常な姿勢であることを念頭に置いてチェックしていきます。
また、新体操としての理想を個人の体格を無視して追い求めることは、足首や膝に代償動作が表れてしまうため、無理はしないように心掛けたいです。関節にストレスがかかって痛めてしまう理由が、本来使用しない筋肉の負担になって、筋肉が盛り上がっていくからというような現象に対する原因が様々な部位ごとにあって、それら一部の不良が全体の姿勢に繋がっていることを改めて確認できました。
⑤ 生徒に伝えたいと思ったこと
バレエ特有の不良姿勢が出てしまうくらい私の生徒は姿勢を意識できていないというのが実状で、行き過ぎは良くありませんが、新体操は姿勢を正しくするには相応しいスポーツではあると思うので、基本的な頭の位置を高く保ち重心を引き上げて立つことを身に付けてもらいたいです。新体操やバレエ程立ち姿を毎回確認し、正しく美しいことを基盤とするものはないと思われますので、デメリットには指導者が注意しておきつつ、メリットの部分は小さい時から大切にできるように覚え込ませたいと思います。ストレートネックや巻き肩は社会全体で増加傾向にあり、それらを回避する正しい姿勢に必要な筋肉の使い方を自然と学ぶことができるのは、新体操を習わせたいと思う保護者の方からも重要視されているポイントなので、レッスンで怠らずに何度でも立ち返っていきたいです。
安藤先生、今回も解剖学的な視点を取り入れた素晴らしいご感想をありがとうございます。
新体操やバレエ特有の「過度なアンディオール」や「反り腰」が、実は骨格に無理を強いる「特有の不良姿勢」になり得るというお気付きは、指導者が絶対に見落としてはいけないポイントです。
「正しい姿勢は最小限の力で効率良く立てる」という先生の言葉通り、解剖学に基づく無理のない姿勢作りは、パフォーマンス向上と現代病(ストレートネック等)予防の両方を叶えます。これからも安全で医学的根拠のある指導を共に広めていきましょう!
次回のコラムでも、受講生の皆様のリアルな声と、学びを通じた指導現場のアップデートをお届けしてまいります。 「新体操安全コーチ資格」に興味をお持ちの先生方、今後のコラムもぜひご期待ください!
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