【受講者の声】摂食障害への理解を深める 〜SEED新体操教室 安藤紗由莉先生〜 コラム vol.7

みなさま、こんにちは! 新体操安全コーチ資格事務局です。
このコラムでは、今年からスタートした「新体操安全コーチ資格」を受講してくださった先生方からの、各講義のご感想や現場での気づきをシリーズでお届けしてまいります。

今回もSEED新体操教室にて子どもたちの指導にあたふれている安藤紗由莉先生のご感想をご紹介いたします!
本資格でどのような実践的な知識を学ぶことができるのか、また現在受講を迷われている方も、ぜひ安藤先生のリアルな声をご参考になさってみてください!


摂食障害への理解を深める

① 講義を受けて感じたこと

新体操は審美を競うスポーツであるために、選手は痩せていなければならないという固定概念があり、それは体重が軽くなければ演技の強度に耐えられなかったり、少し体重が増えただけでできなくなる技があったりと痩せていることが正義となってしまう理由もあると思われます。しかし、その限度が無く細ければ細い方が良いという体重の数グラムを追求する指導や、選手自身も追い込まれて食べ物と極端な向き合い方をしてしまう状況は洗脳に近いものがあり、簡単にはマインドをリセットできない状態になっています。
摂食障害を救うには食事方法の改善だけでは済まず、多方面からのケアが必要であり、本人の意識の改善や周りのサポートなどかなり時間をかけて解決していかなければならないため、そもそも摂食障害に陥らないようにすることが大切だと思いました。親や指導者が正しい知識を持ち、安全で健康的な生活を送ることができるように子どもをそばで見守ることで未然に防ぐべきだと考えました。

② 自分のこれまでを振り返って気がついたこと

私は小学校3年生の頃から新体操で計測があったため体重と向き合い、そこから辞めるまで悩まない日はありませんでした。身長が伸び続けている成長期でも体重が増えると太っているという認識で、小学生でもダイエットに強い関心があり、テレビや本で話題となっているものには沢山手をつけました。友達と情報交換をし、一緒に痩せようと仲間を作ってモチベーションを上げ、レッスンの厳しさよりも毎日の体重測定に怯えながら生活をしていました。幸い私も周りも摂食障害の大きな症状は見受けられませんでしたが、食べてはいけないという制限が余計に食べ物への執着に繋がり、闇雲な努力は数字にも見た目にも表れていなかったように思います。
筋肉量が落ちたからかもしれませんが、何の制限もしていない現在の方が高校生の時よりも体重が軽いのが虚しく、あの時もっと根拠ある食事やトレーニングをできていたらと思わずにはいられません。

③ 現場でどのように活かせそうか

現在携わっている指導現場では、体重や見た目に関して一切口出しをしていないため、あまり自分の教え方を改める部分はありませんが、講義にも注意点として挙げられていたように、SNSの影響というのは私の時代と違って幼少期から受けていそうです。私は新体操が上手になるためには、痩せなければならないから痩せたかったという理由ですが、生徒は画面の向こう側にいるキラキラした人達に憧れて、芸能人やインフルエンサーを標準として体型を気にしているように感じます。女性アスリートの三主徴にもあるように、十代は成長期の今だけでなく数十年後の未来の自分の体を形成している段階なので、痩せ過ぎに注目していきたいと思います。
また、私の生徒の細さの原因が筋肉量の少なさにもありそうで、もれなく皆フラフラしており、瞬発的な動きや体を支える動きに弱いです。これに関しては健康的な食事を提供する機会はない分、適切なトレーニングで必要な筋肉をつけて、長い目で見て理想的な体作りを目指していきたいです。

④ 受講前と受講後で変わったこと

摂食障害は自分が経験することなく現役を終えたため、コーチングしていく上であまり関心を持っていなかった分野でした。一番の原因が心にあり、それはアイデンティティを形成している子ども達の近くにいる存在の一人として、正しい知識を持って取り組まなければならないテーマだと思いました。
新体操講師は、時にはそのきっかけを与えかねず、毎週見て体型の変化を感じ取れるからこそ発言にはより責任を持って気を付けていきたいです。細いばかりが良いとされていた業界全体の流れも少しずつ改善されているそうで、ダンサーの健康にとって慢性的なカロリー制限は有害とみなされるようになったのは、審美性を求める人達の命を守る提言となり、私も賛同して指導にあたりたいと思います。

⑤ 生徒に伝えたいと思ったこと

今の小学生や中学生は体型に限らず容姿にとても敏感で、何かと可愛さ美しさに囚われがちです。その考えを一蹴する必要はないとは思われますが、子どもの頃にしか蓄えられない健康要素があり、食べることからしか得られないエネルギーによって皆の成長は促進されているということを知ってもらいたいです。見た目で幸福を感じられるのには時限があり、それよりも心身共に健康であることの方が何倍も幸せであることを私が体現できたらと思います。
また、コンクールに臨むメンタルについては、そのような機会がなくとも人生における課題のようでもあり、毎日丁寧に積み重ねた自分への信頼が自信になるという言葉に感銘を受けましたので、私も同じように自分に言い聞かせ生徒にも伝えていきたいです。


安藤先生、今回も胸が痛むような過去の過酷なご経験を共有していただき、心より感謝いたします。

先生が仰る通り、摂食障害は未然に防ぐことが何より重要です。未来の体を守るため、成長に必要なエネルギー(食事)を適切に摂り、正しいトレーニングで健やかな筋肉と体を育む環境づくりは、私たちが目指す安全指導の根幹でもあります。

「心身共に健康であることが何倍も幸せ」という先生の温かい想いと、毎日の丁寧な積み重ねが真の自信と美しさを作るというメッセージを、新しい新体操のスタンダードとして、これからも共に多くの子どもたちへ届けていきましょう!

次回のコラムでも、受講生の皆様のリアルな声と、学びを通じた指導現場のアップデートをお届けしてまいります。 「新体操安全コーチ資格」に興味をお持ちの先生方、今後のコラムもぜひご期待ください!

▼ 新体操安全コーチ資格の詳細・お申し込みはこちら
https://rg.safedance.jp

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